<写真:vietnambiz.vn>
配車サービス大手グラブ(Grab)は、ベトナム決済市場への浸透を強化し、2027年からスマートフォンを決済端末として利用可能な新機能を導入する計画である。
グラブのプロダクト責任者フィリップ・カンダル氏は8日、非接触型決済機能「Tap to Pay」をベトナムで展開する予定であることを明らかにした。
NFC技術を活用し、店舗側のスマートフォンをカード決済端末(POS)として利用可能にする仕組みである。
同機能は、現金やQRコード決済が中心の小規模店舗を主な対象とする。
従来のカード決済では、専用端末の導入や手数料、長期契約が必要であり、銀行が徴収する手数料は1件当たり0.7%から3.5%とされる。
提携する決済事業者や試験導入の範囲についての詳細は明らかにしていないが、グラブはベトナムの法規制に従って展開するとしている。
グラブは過去に電子決済サービスでモカと提携していたが、この電子ウォレットは2年前に終了した。
現在は現金、銀行カード、モモやザロペイなどの電子ウォレットでの支払いに対応している。
東南アジアでは、ベトナムは同機能を導入する6番目の国となる。
スマートフォンをPOSとして活用する取り組みは初ではないが、グラブはアプリ上に多数の飲食店や食品販売店を抱える点で優位性を持つ。
市場調査会社モメンタム・ワークスによると、グラブは2024年のベトナムのフードデリバリー市場で48%のシェアを占め、ショッピーフードと並ぶ水準にあり、34の省・市でサービスを展開している。
またグラブは、人工知能(AI)の活用や相乗り機能「グループライド」、地図機能「グラブマップス」の拡張も進めているほか、商業施設やオフィスビル内での配達ロボットの試験運用も行っている。
2025年の純利益は2億ドル(約320億円)と、前年の1億5800万ドル(約252億8000万円)の赤字から黒字転換した。
通期売上高は33億7000万ドル(約5392億円)で前年同期比20%増となり、このうち配送や食品、買い物代行事業が過半を占めた。
2026年は売上高40億ドル(約6400億円)超、調整後EBITDAで7億~7億2000万ドル(約1120億円~約1152億円)を目標としており、前年比40~44%の成長を見込む。









































