<写真:nguoiquansat.vn>
ベトナム南部ドンナイ省で建設中のロンタイン国際空港は、人員不足により年内完成計画の遅延リスクが高まっている。
事業主体のベトナム空港公社(ACV)が政府に提出した報告によると、現場での人員確保が難航し、必要とされる約1万4000人に対し、4月中旬時点で約8457人と約60%にとどまっている。
不足人数は約6000人に上る。
同空港は2021年初めに着工し、ロンタイン村の約5000haに建設されている国家重点プロジェクトで、総投資額は約337兆ドン(約1兆9883億円)である。
計画では年内の完成と運用開始を目指している。
しかし、滑走路や旅客ターミナルなどを含む構成プロジェクト3では、技術者や作業員が他の建設案件へ移動するケースが相次いでいる。
主要な入札パッケージ5.10(旅客ターミナル)では、1月26日以前は1日約5300人が従事していたが、その後1500人まで減少し、直近でも約3400人にとどまり、必要とされる約6000人を大きく下回る。
また、パッケージ4.8(港湾インフラ・交通)でも人員は一時1500人から1200人に減少し、必要数の約1900人に届いていない。
設計コンサルタントや監理人材の不足も品質管理や支払い手続きに影響を及ぼしている。
人材不足の背景には、ビエンホア~ブンタウ高速道路やホーチミン市~ロンタイン高速道路拡張など周辺大型案件との競合がある。
加えて、高温や粉じんの多い労働環境も人材確保を難しくしている。
一部の請負業者は、投資主体側の支払い遅延が人員流出の主因と指摘する。
燃料価格の上昇や資材費の高騰により資金繰りが圧迫されている。一方で、契約通りの進捗を維持しつつ、完了した工種から他案件へ人員を移す動きもある。
資材や燃料価格の変動も進捗に影響している。ACVによると、アスファルトコンクリート価格は従来比で40~50%上昇し、燃料費の高騰により設備運用コストも大幅に増加した。
現場には掘削機やブルドーザー、クレーンなど約2500台の機械が投入されているが、コスト負担の増大により一部業者では赤字施工や工事ペースの抑制もみられる。
設計、法的手続き、支払いプロセスの問題も重なり、全体進捗に影響が出ている。ACVは政府に対し、資材や燃料の供給安定化や制度面の課題解決への支援を求めている。
同空港は3段階で整備され、5年の工期を経て第1期の各工種は徐々に完成に近づいている。
最大規模の構成プロジェクト3は投資額が約86兆ドン(約5074億円)で、これまでに約64兆ドン(約3776億円)を実施し、契約額の約74%に達した。
構成プロジェクト1(行政施設)と2(管制塔)、4は概ね計画通り進行しており、管制塔の技術システムは昨年末に稼働を開始し、初の着陸便の運航を支えている。
ACVは運用計画として、2026年末から国際線をタンソンニャット空港から段階的に移管し、2027年にはホーチミン市圏の国際旅客の約90%を担う方針を示している。
また、同時期の開港に向けた人材採用も進めている。





































