<写真:dantri.com.vn>
三菱商事は東京都でのイベントで、ホーチミン市における都市開発プロジェクト「Monrei Saigon」を発表し、「メイド・イン・ジャパン」の理念に基づき、居住者の生活品質と体験を重視した開発を進める方針を示した。
同理念は単なる原産地表示にとどまらず、規律や厳格な技術基準、長期的な責任を伴う品質と信頼性の象徴とされる。
同社はこれを同プロジェクトに適用し、生活体験を中心に据えた設計思想を採用する。
細部にわたる設計の精度に加え、水を景観要素から生活インフラの中核へと位置づけ、持続可能で質の高い居住環境の構築を目指す。
Monrei Saigonは「水の都市」として位置づけられ、三菱商事が主導し、東急不動産が24%を出資する形で共同開発する。
持続可能な生活品質と差別化された居住体験の提供を軸に計画されている。
三菱商事都市開発部門(東南アジア)は、同プロジェクトが生活品質を中心とした新たな基準の確立を目指すと説明した。
都市構造に水を組み込み、回復機能を持つ体験型インフラとして活用する考えを示した。
東急不動産アジア事業部は、ホーチミン市北東部で都市化が進み、外国直接投資の流入と高品質住宅の需要が高まっていると指摘した。
両社の都市開発の知見と統合力、現地パートナーの市場理解が相乗効果を生むとの認識を示した。
三菱商事は10年以上前からベトナム市場に参入しており、2015~2019年はホーチミン市および旧ビンズオン省で総額約1000万ドル(約15億円)を投じて慎重に事業を展開した。
2019~2022年には国内デベロッパーとの協業を強化し、累計投資額は約13億ドル(約1950億円)に拡大した。
これらの経験を経て、同社は投資主体から開発主体へと役割を転換し、不動産開発企業としての体制を強化している。
東京で開催された「Tokyo CEO Summit 2026」では、三菱商事と東急不動産、ベトナムの販売代理店約50社の経営者が参加し、コンサルティング企業Big Fourと戦略提携を締結した。
Big Fourはコンセプト設計、商品戦略、設計、商業化に至るまでプロジェクト開発を支援する。
三菱商事が販売パートナーを本社に招き、契約締結を公開したことは、初期段階から信頼構築を重視する姿勢を示すものとされる。
市場関係者では、Big Fourのグエン・ドゥック・クアンCEOが、信頼性や法的整備、実行能力が重視される不動産市場において、国際企業が直接開発を担うことは市場の信頼向上につながる可能性があると述べている。
Monrei Saigonは6月にベトナム市場での正式発表が予定されている。



































