〈写真:dantri.com.vn〉
ベトナム中部高原のザライ省で、雨季初期の降雨後にセミの抜け殻を採取して販売する動きが広がり、1kgあたり約200万ドン(約1万2000円)で取引されている。
ザライ省アユン村在住の男性は家族とともに毎夕、コーヒー農園に入り抜け殻を集めている。
少ない日は数百g、多い日には約1kgを確保する。
大型の抜け殻は1kgあたり180万〜200万ドン(約1万800〜1万2000円)、小型は60万〜70万ドン(約3600〜4200円)で買い取られ、1日あたり最大で約200万ドン(約1万2000円)の副収入となっている。
同男性によると、この採取は約3年前から活発化し、雨季ごとに1〜2カ月続く。
セミが羽化期を迎えると仲買人が買い付けに訪れ、多くの住民が森林や農園に入って採取を行うという。
採取は主に夕方から深夜にかけて行われ、特に初雨後が好機とされる。地中から出た幼虫が木に登り脱皮した後の殻で、形が整い淡黄色で乾燥したものが高値で取引される。
アユン村では、採取された抜け殻は大きさごとに分類され、北部地域へ出荷される。
一部の業者は供給確保のため前払いも行っている。女性の仲買人は「毎日数十kgを集荷し、北部の業者に薬用原料として送っている」と話した。
イア・クオル村でも農閑期の副収入源として夜間に採取する家庭が増えている。
コーヒーやカシューナッツ農園に加え森林内での採取も見られ、乾季の森林火災リスクを懸念する声も出ている。
医師によれば、セミの抜け殻は伝統医学で「蝉退(せんたい)」と呼ばれ、頭痛やめまい、夜泣き、皮膚疾患の補助治療に用いられる。
一方で単独使用はまれであり、専門的な指示と適切な用量が必要であるという。
価格高騰に伴い、偽品やカビに汚染された製品も出回る可能性があるとして、自己判断での購入・使用を避けるように注意を呼びかけている。





































