<写真:tienphong.vn>
ベトナムのハノイ市は、100年先を見据えた首都総合計画に基づき、徒歩圏で生活サービスにアクセス可能とする「15分都市」モデルの導入を目指す方針を示した。
一方、ダナン市では「20分都市」モデルの構想が提案された。
ハノイ市は多極型都市としての発展を掲げ、商業・サービスと観光を重点分野に位置付ける。
商業分野では、従来型から高付加価値の現代型へ転換し、国際基準の商業施設や商品取引所の整備、デジタル基盤を活用した電子商取引の拡大を進める。
また、旧市街や紅河沿い、西湖周辺でナイトタイムエコノミーを多様化するほか、地下空間や都市鉄道駅周辺の開発により商業空間を拡張する。
交通拠点には、買い物や娯楽、アウトレット、出入国手続き機能を備えた複合施設の整備も計画する。
観光分野では、文化的特性を生かした競争力の高い観光商品を開発し、世界有数の観光地を目指す。
エコツーリズムやリゾート、文化体験、農業体験、ナイトツーリズムなどを推進し、デジタル技術を活用したスマート観光の展開も図る。
社会分野では、生活水準と福祉の向上を図り、住宅や社会インフラの基本需要を満たすことを目標とする。
「15分都市」は、医療、教育、商業、娯楽などの基本サービスに徒歩または公共交通で15分以内にアクセス可能とする都市構造である。
一方、ダナン市では5月15日、2050年までの都市計画と2075年までの長期ビジョンに関する会議で、「20分都市」モデルが提案された。
住民が徒歩や自転車、公共交通で約20分以内に学校や医療、商業施設、公園などに到達できる都市づくりを目指す。
ダナン市はクアンナム省との合併後、面積が1万1000k㎡超、人口が300万人超に拡大し、土地や交通インフラ面での優位性を持つ一方、都市構造の変化による分断化が課題とされている。
会議では、ダナンを国内3番目の特別都市とする構想や、多中心型の都市構造への転換も議論された。
行政、金融、ハイテク分野を担うダナン市、文化・観光拠点のホイアン、工業や物流拠点のタムキー・チューライといった役割分担が示された。
また、成長境界の管理や公共交通と連動した都市拠点の整備により、インフラ投資の効率化や渋滞・排出削減、生活の質維持を図る必要性が指摘された。
さらに、2050年に向けた都市計画では、新たな行政中心の位置決定と、それに連動した都市エコシステムの形成が重要課題として挙げられた。




































