<写真:znews.vn>
ハノイ市で1㎡当たり1億ドン(約57万円)超の高額マンションの新規販売が相次ぐ一方、転売市場では売れ行きが鈍化し、値下げを余儀なくされる動きが広がっている。
年初からの半年間、ハノイ市内では新規分譲マンションの価格が上昇を続けている。
5月中旬、タインスアン区グエンチャイ通り沿いの高級マンションが第1期販売を開始し、販売価格は1㎡当たり1億2000万~1億8000万ドン(約68万~102万円)と発表された。
同水準の価格帯はハノイ市内でも最上位クラスとされるが、好立地住戸では1億~2億ドン(約57万~114万円)程度の上乗せ取引も見られる。
ただし、前年の市場過熱期と比べると上乗せ幅は縮小し、追加費用なしでの販売も増えている。
郊外でも高額化の流れは同様である。一方、転売市場は停滞している。
ドンアイン地区の大規模都市開発内で高級マンション2戸を購入した投資家は、1戸当たり約6億ドン(約342万円)に加え、5000万ドン(約28万円)の上乗せで取得したが、数カ月間売却できていない。
現在は約1億1900万~1億2000万ドン(約68万~68万円)まで約1割値下げしているが、買い手は現れていない。
不動産情報サイトのデータによると、ハノイ市のマンション転売価格は2025年末から伸び悩み、一部プロジェクトではピーク時比で3~7%下落した。
平均転売価格は1㎡当たり6200万ドン(約35万円)で、2025年第4四半期から変動はない。
不動産仲介業者によれば、今年前半の転売市場は低調で、売却案件は増加する一方、成約は大幅に減少した。
資金繰りに窮した売り急ぎ案件のみが取引される状況であるという。
CBREハノイの調査では、2026年第1四半期まで3四半期連続で新規分譲マンションの平均価格は1㎡当たり1億ドン(約57万円)を上回り、平均は1億200万ドン(約58万円)と前年同期比29%上昇した。
一方、転売市場は横ばいで推移している。
同社は、土地使用料や用地取得費、金融コスト、建設資材価格の上昇が新規価格を押し上げていると指摘する。
一方で、金利上昇や価格高止まりにより実需・投資需要が減退し、転売物件の吸収力が低下している。
専門家は、供給増加と高金利を背景に、高価格帯マンション市場での顧客獲得競争が一層激化するとみている。
新規供給は増加しているが価格が高いため、購入者は慎重姿勢を強め、意思決定に時間を要する傾向が強まっている。
CBREは2026年のハノイ市のマンション供給が約3万6000戸と前年並みになると予測する。
供給増加や金利動向を背景に、購入者の慎重姿勢は当面続く見通しである。


































