〈写真:tuoitre.vn〉
ベトナムの自動車市場では、2億ドン(約118万円)未満の低価格帯の中国製小型電気自動車(EV)が登場し、注目を集めているが、消費者は購入に慎重な姿勢を示している。
ホーチミン市の国道13号線沿いでは、中国から輸入された小型EVが複数の販売店で展示されている。コンパクトで多彩な色の車両が道路脇に並べられ、通行人の関心を引いている。
例えば「Xiaoma(Bestune Pony)」は1台あたり1億9900万ドン(約117万円)で販売されている。
販売店によると、13.9kWhのバッテリーを搭載し、満充電で約170kmの走行が可能である。
このほか、低価格帯EVとして「Geely EX2」が4億5900万〜4億9900万ドン(約271万〜294万円)、「BYD Dolphin」が4億9900万〜5億6900万ドン(約294万〜336万円)で販売されている。
現在、電気自動車には特別消費税3%が適用され、登録料が免除されており、同価格帯のガソリン車と比べて競争力のある価格設定となっている。
さらに、TMTモーターズは2026年6月に超小型EV「Nano S05」をベトナム市場に投入する計画である。
2人乗りで左右2ドアと後部トランクドアを備え、都市部での短距離移動を想定している。
同モデルは欧州の「Silence S04」をベースに、ベトナムの交通・気候条件に合わせて調整された。
バッテリーは固定式と取り外し式の2種類を用意し、価格は1億4800万ドン(約87万円)からで、現時点で国内最安の自動車となる見込みである。
このほか「Bestune Xiaoma」が1億9900万ドン(約117万円)、「VinFast Minio Green」が2億6900万ドン(約159万円)で同セグメントに並ぶ。
中国では、小型EVは低価格や小型サイズ、維持費の安さを背景に都市部の日常移動手段として普及している。一方、ベトナムでは同分野はまだ導入初期段階にある。
TMTモーターズが販売する「Wuling Hongguang Mini EV」は同市場の先駆けとなったが、「VinFast VF 3」との競争の中で販売は期待に届いていない。
現在も1億4800万〜2億5000万ドン(約87万〜148万円)の価格帯の中国製小型EVについて、販売企業は顧客獲得に向けた取り組みを続けている。
価格の安さの一方で、消費者は実際の走行距離や充電時間、バッテリーの耐久性、保証や交換部品の供給、安全性などに懸念を抱いている。
車体の小ささや航続距離の制約から、用途は主に都市内移動に限られる。
低価格EVの流入は、国内自動車メーカーにとって大きな圧力となっており、今後、生産や輸入に関する規制が緩和されれば、その影響はさらに強まる可能性がある。






































