<写真:baogialai.com.vn>
シンガポールのISEASユソフ・イシャク研究所が実施した最新調査で、ベトナムは東南アジアで最も魅力的な渡航先トップ4に入った。
同研究所は4月7日に「東南アジア情勢報告2026(The State of Southeast Asia: 2026 Survey Report)」を公表している。
調査は1月5日から2月20日までの6週間にわたり実施され、東南アジア11カ国の専門家、学者、企業関係者、政策担当者ら2000人以上が回答した。
報告の最終章では、地域住民が居住・就労・観光の目的で選ぶ国についての結果が示された。
タイ、シンガポール、マレーシア、ベトナムの4カ国が、東南アジア域内で最も人気の高い目的地となったが、順位は国別に異なる。
居住や就労の面ではシンガポールが首位である一方、観光分野ではタイが最も支持を集めた。ベトナムは観光と居住の双方で高い評価を得た。
専門家によると、観光地の選択は為替レートや費用、観光プロモーションの影響を受けやすく、居住や就労の選択とは異なる傾向があるという。
観光地としての選好は各国の「ソフトパワー」を反映する。
これは1990年に米政治学者ジョセフ・ナイが提唱した概念で、軍事力や経済力ではなく、文化や社会的価値、政策、生活の質によって魅力を生み出す力を指す。
ISEASユソフ・イシャク研究所の研究員イルナ・ヌルリナ・ビンテ・マスロン氏は、観光地として好まれる国と居住先として選ばれる国の違いは、短期的な観光需要だけではなく、長期的に魅力的な生活・教育・就労環境を提供できるかどうかが重要であることを示していると指摘した。
また、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムの主要5経済圏では、国内旅行を優先する傾向が強いことも明らかになった。
タイでは回答者の85.7%が海外よりも国内旅行を選好すると回答した。
ベトナムが地域の主要目的地の1つに挙げられたことは、域内観光客に対する魅力の高まりを示している。
近年は多様な自然景観や豊かな文化遺産、比較的低廉な旅行費用、観光インフラの整備などが評価され、国際的な機関や観光賞でも相次いで表彰されている。
統計総局が5月3日に発表したデータによると、4月の外国人訪問者数は203万人で、年初4カ月の累計は880万人となり、前年同期比で約15%増加した。
統計開始から18年で初めて、4カ月連続で月間200万人を超えた。
東南アジア以外では、日本も引き続き人気の高い渡航先となった。インドネシア、フィリピン、タイから多くの人材が日本で就労しており、同国の急速な高齢化が背景にある。
専門家は、日本の魅力について、人材育成や貿易、開発援助への長期的な投資に加え、観光促進策や最近の円安も影響していると分析している。
報告は、東南アジアの中間層の拡大に伴い、域内での就労、観光、留学の移動は今後も増加する傾向が続くと指摘している。








































