<写真:tcdulichtphcm.vn>
混雑や異常気象への懸念を背景に、ベトナム人旅行者の行動が変化し、閑散な目的地の選択やオフシーズン旅行、省エネルギー志向が広がっている。
旅行プラットフォームのBooking.comが5月19日に公表した持続可能な旅行報告によると、環境意識は具体的な行動へと移行しつつある。
調査では、55%が観光地の過密化への加担を望まず、63%が繁忙期を避けた旅行計画を立て、40%が混雑地域の回避を予定していると回答した。
気象要因も旅行先選択に大きく影響している。82%が目的地や出発時期の決定に際し天候リスクを常に考慮している。
過去12カ月では、58%が異常気象や自然災害を理由に旅行計画を変更または中止した。
半数超は一部の観光地が高温で訪問困難と認識し、77%が不利な気象情報を受けて目的地を除外した。
ベトナム国家水文気象予報センターによると、2026年の全国平均気温は平年比で0.5~1.5度上昇し、北部および中部では5月から8月にかけて猛暑が長期化する見通しである。
ダナンからカインホア省、中部高原では局地的な干ばつに加え、山岳地帯では鉄砲水や地滑りのリスクも指摘されている。
こうした気象変動を受け、旅行者は消費行動も見直している。
数カ月前に予約を確定するのではなく、天候動向を見極めるため直前予約の傾向が強まっているほか、涼を求める目的地への移動や屋内型の滞在型旅行(ステイケーション)を優先する動きがみられる。
加えて、災害リスクに備え、柔軟なキャンセル条件を持つ商品への関心も高まっている。
滞在時の生活習慣も環境配慮型へと変化している。約半数が不在時のエアコンや照明の消灯などを通じてエネルギー消費の削減に取り組んでいる。
過半数はリサイクル分別や使い捨てプラスチックの削減にも前向きである。
さらに、4割超が地元産の食材や季節の料理を選び、地域の小規模店舗での購買を優先するなど、地域経済への貢献を意識した行動も広がっている。
同報告は35の国・地域の旅行者を対象に実施した調査に基づく。
Booking.comベトナムのブランナヴァン・アルルジョティ国別責任者は、ベトナム人旅行者が世代を問わず、責任ある旅行を実現するための方法を模索していると指摘した。









































