<写真:thanhnien.vn>
ベトナムでは食品やサービスの価格が相次いで上昇し、多くの家庭の生活費が増加している。
ホーチミン市在住の女性Aは以前、通勤前に近くの飲食店で朝食とコーヒーを6万〜7万5000ドン(約366〜458円)程度で購入していた。
しかし、現在は約10万ドン(約610円)に達しているという。
各品目の値上げは5000〜1万ドン(約31〜61円)程度にとどまるものの、日々の積み重ねで負担が増していると話す。
ホーチミン市内の主要道路沿いでは、朝食メニューの価格が前年に比べて上昇している。
ゴーバップ地区のブンボー屋では、並盛りが4万ドン(約244円)から5万ドン(約305円)に値上がりした。
スアンホア地区のコムタム屋でも1食あたり4万5000〜5万5000ドン(約275〜336円)と、従来より約1万ドン(約61円)高い水準となっている。
飲料価格も上昇している。グエンティミンカイ通りのカフェでは、カフェスアの価格が5000ドン(約31円)上昇し、4万5000ドン(約275円)となった。
ジュース類も5万5000〜6万ドン(約336〜366円)に設定されている。一部ブランドでは商品価格を5〜10%引き上げた。
飲食店の経営者によれば、豚肉や野菜、調味料のほか、電気・水道、人件費などのコストが近年上昇しており、価格維持が難しくなっているという。
サービス分野でも値上げが広がる。男性の理髪料金は現在5万〜12万ドン(約305〜732円)が一般的で、前年より5000〜1万ドン(約31〜61円)上昇した。
洗濯・乾燥サービスや配達、駐輪料金も年初5か月で5〜20%上昇した。
7kg未満の洗濯乾燥は約7万ドン(約427円)から9万〜9万9000ドン(約549〜604円)に上がった。
6時間仕上げの急速サービスは約15万ドン(約915円)から20万ドン(約1220円)に値上がりしている。
証券会社の報告によると、国内価格は物流コストなどの影響で上昇圧力を受けている。
実際、4月末以降、配車サービス各社は料金を調整し、配送企業も燃料サーチャージを導入した。
娯楽やレジャー費用も上昇している。トンタイホイ地区の娯楽施設では、賃料や設備維持費の増加を受け、料金を前年より20〜30%引き上げた。
ジムや各種教室、美容サービスも同様に価格を調整している。
統計によると、年初5か月の消費者物価指数(CPI)は前年同期比で4.31%上昇した。
内訳は、食品・飲食サービスが4.77%、住宅・光熱費・建材が6.64%、交通が5.22%の上昇となっている。
専門家は、消費者は統計上の物価ではなく、日常の支出増加を通じて物価上昇を実感すると指摘する。
多くの事業者が5000〜1万ドン(約31〜61円)単位で価格を引き上げるため、体感的な負担は統計以上に大きくなるという。
一方で、すべての店舗が値上げしているわけではない。
アンホイドン地区のブンリエウ屋では、並盛り2万5000ドン(約153円)などの価格を3年間維持している。
原材料費は過去3年で50〜100%上昇したが、自宅の敷地を利用し、近隣客を中心に営業することで価格据え置きを続けている。
ただし、原材料や運営コストの上昇が続く中、価格維持は一層困難になっている。日々の小幅な支出増でも、月単位では家計に大きな影響を与えている。






































