<写真:dantri.com.vn>
ベトナム中部ダナンで発生した口座乗っ取りによる約50億ドン(約3000万円)の詐取事件を契機に、カンボジアを拠点とする越境型の大規模資金洗浄組織の実態が明らかになった。
ダナン市人民裁判所は6月25日、詐欺による財産奪取および資金洗浄の罪に問われた中国籍の被告・張茂(44)に対し、詐欺罪で懲役15年、資金洗浄罪で懲役13年の判決を言い渡した。
同じく資金洗浄罪で、ハー・トゥ・トゥイ(32)に懲役12年、グエン・クアン・ティン(25)に懲役10年6カ月、ファム・チュン・キエン(24)に懲役11年、グエン・フー・トゥ(39)に懲役11年6カ月、グエン・ティ・ゴック・アイン(22)に懲役10年、チャン・ジエウ・チュオン(35)に懲役10年がそれぞれ言い渡された。
起訴状によると、2024年12月、ダナン市ハイチャウ区在住の女性2人がSNSアカウントを不正に乗っ取られ、計50億ドン(約3000万円)をだまし取られた。
捜査当局は、被害金がグエン・フー・トゥ名義の銀行口座に送金された後、複数の口座に分散して移動され、痕跡の隠蔽が図られていたと認定した。
資金の流れを追跡した結果、ダナン市公安はカンボジアで活動する資金洗浄ネットワークを解明した。
同組織は、カンボジア・スバイリエン州バベット市キムサ2地区に所在するHD889社を拠点としていた。
インターネット上の詐欺や賭博で得た資金を受け取り、取引を繰り返して資金の出所を正当化する役割を担っていた。
2025年1月、同社で働いていた関係者らがベトナムに帰国した際、ダナン市公安により事情聴取を受けた。
捜査によれば、HD889社は中国人が運営し、チエウと呼ばれる人物が全体管理を担当していた。
張茂は入出金部門を統括し、別の中国人であるソー・ティが両替部門を管理していた。
同社は詐欺やオンライン賭博組織に対し、資金の受領・移動・洗浄サービスを提供し、取引総額の2〜3%を手数料として徴収していた。
また、月額1000〜1200ドル(約15万5000〜18万6000円)の給与でベトナム人をカンボジアに雇用し、複数の銀行口座の開設や管理を担当させていた。
受け取った資金は複数段階の口座を経由して移動され、最終的に米ドルや暗号資産USDTに換金された上で、背後の組織や個人に送金されていた。



































