〈写真:thanhnien.vn〉
ベトナムのロンタイン国際空港について、国内外の航空会社が相次いで就航に関心を示しており、年末の商業運用開始に向けた準備が進んでいる。
ベトナム空港総公社(ACV)は2026年12月の商業運用開始を目標に、航空会社や関係各社と運用計画やシナリオの策定を進めている。
すでに現地では複数の調査・協議が実施され、多くの航空会社が同空港での運航を希望している。
ACVは2025年9月8日付で、ロンタイン国際空港支社、航空燃料支社、航空貨物支社を設立し、主要施設の管理・運営体制を整備した。
各支社では人材採用を進めており、2026年7月までに完了する見通しである。また、韓国・仁川空港の連合体と運用試験および引き渡しに関するコンサル契約を締結した。
運用面では、ロンタイン国際空港とタンソンニャット国際空港の役割分担を重視し、市場別に機能を分ける方針を採用する。
タンソンニャット国際空港は国内線および短中距離の国際線を維持しつつ、年間5000万人の設計能力を活用する。
一方でロンタイン国際空港は新たな需要の受け皿として段階的に活用する。
国内航空会社では、ベトナム航空がホーチミン市発の北京大興、香港、広州白雲、マニラの4路線の移管を提案した。
ベトジェットエアは最低2本の国際線運航を維持する方針を示し、ベトラベル航空も2026年末から商業運航を開始し、2027年夏ダイヤ以降に増便する計画である。
外国航空会社についても、これまでに34社が調査・協議に参加し、2026年12月の運用開始に向けた準備を進めている。
ACVは2025~2030年の中期で、ホーチミン市への直行便が未開設の21路線の開拓も進めている。
対象は中国、台湾のほか、インド、スリランカ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、米国、タイ、欧州などで、これにより2030年までに年間約200万人の追加需要を見込む。
また、2025~2040年にかけては、中国からの訪問客が年平均9%、香港9.1%、日本1.5%、韓国4.2%、米国2.5%、オーストラリア0.8%で増加すると予測されている。
これら主要市場は現在、ベトナムへの国際旅客の約75%を占めており、2030年までに新たに約860万人の需要増が見込まれる。
このうち約320万人がタンソンニャット国際空港およびロンタイン国際空港に配分される見通しである。
一方、大規模空港では運用開始後も6~9カ月程度、各種システムの評価や調整が必要とされる。
これを踏まえ、ACVは商業運用と並行して試験運用やシステム調整、検収・許認可手続きを進める方針の承認を政府に求めている。
同社は、早期の運用開始による投資効果の発揮と既存空港の過負荷軽減を図りつつ、実運用の中で技術システムの最適化を進め、安全性とサービス品質の向上につなげるとしている。






































