<写真:vnbusiness.vn>
2026年夏の繁忙期に入りながら、ベトナム国内線の航空券価格が大きく下落している。
区間によっては数万ドン台(約200~600円台)の運賃も見られるが、税金や各種手数料を含めると実際の支払額は片道約65万〜70万ドン(約4000~4300円)となり、割安感は限定的である。
7月8日朝時点では、国内線の運賃水準がここ数年では珍しく大きく下がっていた。
ベトジェットエアのウェブサイトでは、7月末のホーチミン〜ニャチャン線が片道最低9万ドン(約560円)で販売されているほか、ベトラベル航空でも2万8000〜9万ドン(約170~560円)の運賃が確認された。
ホーチミン〜フーコック線でも、7月中に2万8000ドン(約170円)からの表示が出ている便がある。
ただし、これらは基本運賃であり、空港使用料や保安検査料、付加価値税、航空会社の各種追加料金は含まれていない。
例えばホーチミン〜フーコック線の2万8000ドン(約170円)の運賃でも、支払総額は片道約65万ドン(約4000円)となる。
ホーチミン〜ニャチャン線やトゥイホア線の9万ドン(約560円)運賃も、最終的には70万ドン超(約4300円超)となる。
ダナン〜ホーチミンの往復航空券では、基本運賃が片道30万ドン未満(約1900円未満)でも、税金や手数料が58万ドン超(約3600円超)となり、総額は約200万ドン(約1万2400円)に達する。
前年よりは安いものの、表示価格との差に戸惑う利用者も多い。それでも前年同時期と比べると、運賃水準は大きく低下している。
2025年7月のホーチミン〜フーコック線は基本運賃が約49万ドン(約3000円)で、諸費用を含めると片道約150万ドン(約9300円)が一般的であった。
現在は同区間で総額約65万ドン(約4000円)の便もあり、50〜60%程度の下落となっている。
航空各社によると、価格下落の背景には需要回復の遅れがある。
国内線運賃の高止まりを受け、旅行者が近距離や陸路の移動を選ぶ傾向が強まり、需要喚起のため低価格帯の座席を増やしているという。
加えて、航空燃料価格の下落も影響している。燃料費は航空会社の主要コストであり、負担の軽減が運賃引き下げ余地を生んでいる。
供給座席数の増加も競争を促している。ベトジェットエアはホーチミンおよびハノイ発の国内線を約30%増便し、1日当たり500便以上を運航している。
ベトナム航空グループは8月中旬までに全路線で約550万席を供給する計画で、前年同期比約16%増となる。このうち国内線は約300万席に上る。
各社は整備後の機材復帰やリース機の導入、運航効率の向上などで機材稼働を高めており、フーコック、ニャチャン、ダナン、トゥイホア、バンメトートなどの短距離観光路線を中心に増便と割引販売を進めている。
































