<写真:vneconomy.vn>
ベトナムにおけるビジネスジェットの運用機数が16機に達し、前年比で77%超増加するなど、アジア太平洋地域で最も速い成長を示していることが明らかになった。
フランスの航空機メーカー、ダッソー・アビアシオンの民間機部門副社長カルロス・ブラナ氏が7月9日、ハノイで開催された「ファルコン10X」の発表会で明らかにした。
同社は創業110年で軍用・民間機を合わせて1万機以上を納入しており、このうちファルコンシリーズは2800機に上る。
ブラナ氏によると、現在ベトナムでは16機のビジネスジェットが運用されており、その多くが長距離機である。
ダッソーは同国市場参入以降、これまでに9機のファルコンを納入し、うち7機(8Xが6機、2000Sが1機)が国内で運用されている。
航空コンサルティング会社アジアン・スカイ・グループの報告でも、2026年第1四半期末時点でベトナムのプライベートジェットは15機となり、2025年から6機増加したとされる。
同社も同国の成長率が地域で最も高いと評価している。
一方、民間航空サービス会社エグゼクジェット・ハイテのポール・デグロセイリエCEOは、日本経済新聞に対し、ベトナムの企業家が欧州や北米への出張で乗り継ぎを避けるため、プライベートジェットの利用を拡大していると指摘した。
日本経済新聞は、この動きが国内における資産蓄積の加速や富裕層の増加を示す兆候の1つであると報じている。
ダッソーはベトナム市場をアジア太平洋地域で最重要の1つと位置付けており、新型機ファルコン10Xを同地域で初めて紹介した国もベトナムである。
同機は6月19日に初飛行したばかりで、航続距離は7500海里に達し、ハノイから欧州や米国への直行が可能とされる。
同機の受注数についてブラナ氏は非公表としたが、納入は最短でも2031年になる見通しを示した。
市場規模について同氏は、ベトナムは依然として小規模で発展初期段階にあるとしつつ、成長余地は大きいとの認識を示した。
ダッソーのディディエ・レイナール地域営業担当副社長によれば、タイ、マレーシア、インドネシア、シンガポール、中国で運用されるファルコン機は100機を超える一方、ベトナムは全体の1割未満にとどまる。
市場拡大に向けては、空港インフラの整備や運用体制の改善が必要とされる。
ブラナ氏は、ビジネスジェット利用者向けに専用の保安・入国手続き体制を整備し、出入国や手荷物受け取りの迅速化を図るべきであると提言した。





































