<写真:kenh14.vn>
大気汚染は呼吸器だけではなく、血流を通じて腎機能にも深刻な影響を及ぼす可能性がある。
近年の医学研究によると、微小粒子状物質PM2.5は極めて小さく、肺の奥深くに入り込んだ後、肺胞を通過して毛細血管に侵入し、全身の血流に乗って各臓器に到達する。
これにより、心血管系や複数の内臓に慢性的な炎症を引き起こすとされる。解毒機能を担う腎臓も例外ではない。
台湾の番組で専門家は、大気汚染が喘息や肺疾患を引き起こすだけではなく、血流経由で慢性炎症を招き、腎臓を含む臓器に損傷を与えると指摘した。
腎臓は24時間にわたり血液をろ過するため、全身性炎症や血管障害の影響を受けやすく、長期的には糸球体のろ過機能が低下する恐れがある。
腎機能低下は初期段階で自覚症状が乏しいとされるが、臨床現場では「泡・むくみ・高・欠・疲」の5項目が自己確認の目安とされる。
尿に消えにくい泡が生じる、足やまぶたに圧痕を伴うむくみが出る、原因不明の高血圧が続く、赤血球生成を促すホルモン不足による貧血で手足の冷えやめまいが起きる、慢性的な疲労感が続くといった症状である。
一方で、大気汚染や日常の疲労を背景に高タンパクの食事を過剰に摂取することは、腎臓への負担をさらに増大させる可能性がある。
タンパク質の代謝で生じる窒素性廃棄物が尿素として蓄積し、腎臓の処理負荷を高めるためである。
腎臓専門医は、日常的な保護策として「2つを増やし、4つを減らす」原則を提唱する。
すなわち運動量と水分摂取を増やし、ナトリウム、リン、カリウム、タンパク質の過剰摂取を控えることが重要とされる。
また、出所不明の漢方薬やハーブ製品の使用には注意が必要である。
さらに、専門家は食事面での対策として、食物繊維や抗酸化物質を多く含む食品の摂取を勧める。
キクラゲやブロッコリー、ヤングコーンなどの食物繊維豊富な食材は腸の働きを促し、老廃物の排出を助ける。
サクランボやベリー類、ブドウなどの抗酸化物質を含む食品は、体内の活性酸素の除去や血管の弾力維持に寄与するとされる。
さらにヤマイモやサツマイモも腎機能の維持と代謝調整に役立つ食品として挙げられた。
大気汚染が深刻化する季節の変わり目には、マスクの着用や空気清浄機の使用に加え、十分な水分補給と規則正しい生活習慣の維持が重要である。
これらの対策が腎機能低下の予防につながるとされる。





































