〈写真:phunuvietnam.vn〉
ホーチミン市で住宅兼店舗の火災が相次ぎ、当局は異常気象による火災リスクの高まりに警鐘を鳴らしている。
7月11日と12日の2日間、市内で住宅と営業施設を兼ねた建物の火災が2件発生し、複数の負傷者と大きな物的被害が出た。
さらに6月末には、市内のカフェ火災で女性1人が死亡している。
12日夜、ゴーバップ区ファンバンチー通りの3階建て住宅で激しい火災が発生した。1階は営業用途で、周辺には店舗や飲食店が密集していた。
火は急速に建物全体に広がり、近隣住民が延焼を避けるため財産の移動を余儀なくされた。消防・救助警察は現場に出動し、約20分で鎮火した。
人的被害はなかったが、建物内の多くの財産が焼失した。原因は調査中である。
これに先立つ11日午後8時30分頃、ビンタイン区ゴードゥックケー通りの飲食店兼住宅で火災が発生し、隣接する廃品回収施設に延焼した。
消防隊が迅速に鎮火したものの、7人が負傷して病院に搬送された。
医療機関によると、5人はチョーライ病院の熱傷・形成外科で重度の熱傷や気道熱傷により集中治療を受けており、複数が人工呼吸器を装着している。
別の1人はザー・ディン人民病院で比較的軽度の熱傷の治療を受けている。市公安当局が原因を調査している。
6月末には、フータイン区グエンバンイエン通りのカフェ「Parmano」で火災が発生し、女性1人が煙吸引とみられる原因で死亡した。店内の家具や電気設備なども焼失した。
これら3件の火災はいずれも住宅と営業を兼ねた施設で発生しており、雨季の最中にもかかわらず火災リスクが依然として高いことを示している。
気象専門家のレ・ティ・スアン・ラン氏によると、2026年6月初旬以降、猛暑日が平年より多く、7月から8月にかけても強い日差しと局地的な大雨が交互に発生する見通しである。
今季の総降水量は平年並みかそれ以下と予測される一方、降雨は短時間に集中する傾向がある。
気象水文局は、エルニーニョ現象が非常に強い水準に発達する確率が約60〜65%に上昇し、1950年以降でも最強級となる可能性があると指摘する。
この影響で南部地域では気温が平年より高く推移し、長期の猛暑と激しい雷雨が急激に入れ替わる不安定な天候が続くとしている。
専門家は、猛暑により電気設備の稼働が増える一方、雷雨や高湿度といった急激な天候変化が電気系統のリスクを高めると指摘する。
特に住宅と営業を兼ねた施設では、電気設備の点検や可燃物の管理、避難経路の確保、初期消火設備の整備などの対策が必要であるとしている。
最近の相次ぐ火災は、防火意識の向上の必要性を改めて示している。
エルニーニョや気候変動の影響で、南部地域、とりわけホーチミン市の気象が一層不安定で予測困難となる中、地域社会全体での防火対策強化が求められている。




































