<写真:thanhnien.vn>
ベトナム政府は、2026~2030年の観光・食文化の海外プロモーション計画において、アジアで最も魅力的な食文化を持つ国トップ5入りを目標に掲げる方針である。
ベトナム国家観光局はこのほど、文化体育観光省を通じて同計画を政府に提出した。
食文化を中核に据え、国家観光ブランドの確立と地域および世界における競争力向上を図る狙いである。
同局のグエン・ティ・ホア・マイ副局長は、東南アジアを中心に観光地間の競争が激化する中、プロモーション手法の刷新が急務であると指摘した。
日本、タイ、韓国、イタリア、中国などは、料理そのものだけではなく、歴史や習慣、民族性を含む食文化全体を発信する国家戦略を構築しているという。
国際機関の調査でも、食文化は旅行先選択に影響を与える重要な要素であり、旅行支出全体の約25~35%を占めるとされる。
経済的価値の創出に加え、文化産業や創造経済、ナイトタイムエコノミーの発展、地域連携の強化、滞在期間の延長にも寄与するとされている。
こうした背景から、同計画は単なる料理の紹介ではなく、文化としての食を軸に観光を発信する方向で策定されている。
各料理に内包される歴史や文化、地域の知識を物語として伝えることで、観光客により深い体験を提供する方針である。
計画では、国家ブランドの構築や基準を満たした飲食ストリートの整備、品質基準の整備、海外におけるベトナム料理店ネットワークの拡大、国際市場でのプロモーション強化、ハラール観光の開発、地域・企業間の連携促進などの施策が盛り込まれている。
ベトナム料理は近年、世界の食文化の中で存在感を高めている。
屋台料理から高級レストランまで幅広い分野で評価が高く、フォー、バインミー、ブンチャー、バインセオ、エッグコーヒーなどが国際的なランキングにたびたび選出されている。
さらに、世界的なレストランガイド「ミシュランガイド」がベトナムに進出し、星付きレストランやビブグルマンの認定が行われたことで、ベトナムの食文化は国際的な地位を一段と高めている。






































