〈写真:tuoitre.vn〉
国内線需要の伸びが鈍化する一方で、国際線需要が拡大していることを受け、ベトナムの航空各社は新たな国際路線の開設や既存路線の増便を加速させている。
市場の成長余地が大きい国際線への展開を通じて収益力の強化を図る動きである。
ベトナム航空のグエン・クアン・チュン副社長は、韓国観光公社との会合で、ソウル、釜山に加え、清州や大邱への就航を検討していると明らかにした。
7月以降はダナン〜ソウル線を週14便、ダナン〜東京線を週11便へ増便するほか、アムステルダム、ミラノ、コペンハーゲン、コロンボへの路線網も拡充する計画である。
欧州では現在、8都市へ計12路線の直行便を運航している。
各社の動きも活発である。ベトジェットはコロンボ、セブ、シンガポール、クアラルンプールへの路線開設を計画している。
また、サン・フーコック航空もフーコック島と成都を結ぶ路線に加え、バンコク線を近く開設し、日本やインド、ロシア、カザフスタンへの就航も視野に入れている。
背景には、国際線市場の堅調な拡大がある。ベトナム民間航空局によると、2026年上半期の国際線利用者数は2620万人で前年同期比15.4%増となった。
一方、国内線は1870万人と0.3%増にとどまり、伸びはほぼ横ばいである。
また、国際線利用者のうちベトナム航空会社が運んだ割合は36.6%にとどまり、市場の約3分の2を海外航空会社が占めている。
航空会社は、国際線の拡大によって新たな旅客需要を取り込み、ビジネスクラス、受託手荷物、機内食、貨物輸送など航空券以外の収入拡大も期待している。
機材の稼働率向上や、ダナン、ニャチャン、フーコック島への直行便を活用した旅行商品の造成も追い風となる。
ただし、燃料費は運航コストの約25~30%を占め、原油価格や米ドル相場、空港使用料の変動が収益を左右するため、採算確保には往復双方での需要確保や付帯収入の拡大が重要になる。








































