<写真:vietnamplus.vn>
ベトナム民間航空局によると、2026年上半期の同国の航空輸送は2桁成長を維持しながら航空安全を確保した一方、エンジン不足の影響でA321NEO型機17機が長期運航停止となっている。
停止機数は前年同期より6機減少したものの、引き続き機材運用への課題となっており、同局は安全確保を業界全体の最優先事項とするように求めた。
同局の報告では、上半期の国際線旅客数は2620万人で前年同期比15.4%増、国内線旅客数は1870万人で同0.3%増となった。
ベトナムの航空各社は国際線で960万人を輸送し、国際線旅客全体の36.6%を占めた。
国内線はハノイ市、ホーチミン市と全国20空港を結ぶ54路線を維持し、国際線は22の国・地域へ109路線を運航している。
外国航空会社も41の国・地域からベトナムへ235路線を運航している。
ベトナム籍の航空機登録数は現在280機で、このうち固定翼機252機、ヘリコプター28機となった。
前年から18機増加した一方、Pratt & Whitney製エンジンの不足によりA321NEO型機17機が保管状態で長期運航停止となっている。
市場の拡大に伴い、空港インフラや空域、機材、整備、人材への負荷に加え、燃料価格の変動、エンジンや部品の供給不足、国際情勢などが運航に影響を及ぼしている。
さらに、繁忙期の輸送需要増加、異常気象、無人機や鳥類、野生動物との接触リスクなども安全管理上の課題として挙げられた。
こうした状況を受け、ベトナム民間航空局のウオン・ベト・ズン局長は、安全は航空業界の中核的価値であり最優先事項であるとして、運航効率や経済性を理由に安全を犠牲にしてはならないと強調した。
各航空会社や空港、整備事業者などに対し、人材育成への投資やデジタル技術を活用した安全管理の高度化、リスクの早期把握と是正を進めるように求めるとともに、監督当局もデータに基づく監視や立ち入り検査を強化し、安全規定違反には厳正に対処する方針を示した。
































