〈写真:thanhnien.vn〉
ベトナム国家銀行は、大口振込に一定の待機時間を設ける新たな仕組みについて、一律の制限ではなく、利用者が取引限度額と待機時間を自ら設定できる追加の安全対策であるとの見解を示した。
心理的な圧力を受けて送金を急がされるオンライン詐欺への対策として導入するものである。
国家銀行決済局のファム・アイン・トゥアン局長によると、2026年7月20日付の公文書6190/NHNNでは、決済サービス事業者に対し、個人利用者が振込限度額と送金前の待機時間を登録できるサービスの導入を求めた。
各銀行は2027年3月1日までに具体的な導入計画を整備し、実施する必要がある。
制度では、利用者が登録した限度額以上の振込で、過去1年間に同じ送金者からその金額以上の送金実績がない受取口座への送金について、最低24時間の待機時間を適用する。
利用者が設定を行わない場合は、4億ドン(約250万円)を既定の限度額とし、それを超える条件に該当する取引には最低24時間の待機時間が適用される。
その後も利用者は必要に応じて限度額を変更したり、このサービスを利用しない選択をしたりすることができる。
国家銀行は、多くの送金詐欺では被害者が犯人から心理的に追い込まれ、即座の送金を迫られることが被害拡大の要因になっていると説明する。
待機時間を設けることで、利用者が冷静に取引内容を見直し、情報を確認したり、家族や銀行へ相談したりする時間を確保でき、不審な取引への対応もしやすくなるとしている。
また、この仕組みは生体認証や多要素認証、OTP、不審取引の監視といった既存の安全対策に代わるものではなく、それらを補完する追加の防御策と位置付けている。
局長は、利用者は日常的な送金額や利用目的、ITリテラシー、詐欺被害のリスクなどを踏まえ、自身に適した限度額を設定することが望ましいと説明した。
高齢者やインターネットバンキングに不慣れな人については、家族が設定や管理を支援することも有効であるとしている。






































