<写真:イメージ画像>
ハノイ市ソクソン保安林のドンドー湖周辺で、過去の違法開発が十分に是正されないまま、ヴィラやホームステイなどの宿泊施設の建設が拡大している。
山肌を削って造成し、谷を埋め立てる工事も各地で進み、森林景観の改変が一段と深刻化している。
代表例の1つが、保安林の計画区域内に建設されたリゾート施設「SOLARA Đồng Đò」である。
当初は丘陵地の住宅であった場所が、工事を経て2階建ての建物やプール、スポーツ施設を備えた宿泊施設へと姿を変えた。
周辺では新たな道路の整備や造成工事も続き、重機やダンプカーが行き交い、森林に覆われていた斜面が大きく切り開かれている。
ソクソン保安林では10年以上前から森林用地の管理や違法建築を巡る問題が指摘されてきた。
2025年8月には、旧ミンチー村人民委員会の元副主席2人や元地籍担当職員らが、約10年にわたり保安林の違法利用を放置したとして、ハノイ市人民裁判所から実刑判決を言い渡された。
裁判所は、目的外利用された保安林用地の回収や違法建築物への対応、原状回復についても関係当局に検討を求めている。
しかし、過去に問題視された施設の中には、その後も整備が進み、高級リゾートとして営業している例もある。
湖畔の「Forest's Soul Villa」や「Mer Cafe & Stay」では、プールやスポーツ施設のほか、湖畔の景観を占める大規模な建物や船着き場も整備されている。
さらに対岸でも新たな宿泊施設が建設され、森林内部へ開発が広がる傾向が確認された。
周辺では宿泊施設の増加に伴い、リゾート用地の売買も活発化している。
不動産仲介業者は湖周辺の土地として、約400m²の区画を40億ドン(約2500万円)、約800m²の区画を64億ドン(約4000万円)で販売すると説明し、未開発地では建築規制が厳しい一方、建設済みの土地の方が取引しやすいとの認識を示した。
ソクソン保安林は1998年に総面積6630haで計画承認され、2008年には環境保全を目的とする保安林として4557haへ再編された。
一方で、住宅地との計画重複などの問題が残り、森林用地への侵害は長年続いている。ハノイ市は2022年に森林と林地の現況調査を指示したが、現在も作業は完了していない。




































