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ベトナム保健省傘下の国立栄養研究所によれば、ベトナム人の1日当たりの食塩摂取量は2023年時点で平均8.1gとなり、2015年の9.4gから減少している。
しかし、世界保健機関(WHO)が推奨する1日5g未満の約1.6倍に当たる水準が続いている。
ベトナムではナトリウムの大半が食塩そのものではなく、魚醤や調味料、うま味調味料など、調理時や食事中に使用される調味料から摂取されている。
濃い味付けや汁物を多く取る食習慣もナトリウム摂取量を押し上げる要因となっている。一方、高所得国ではナトリウムの7~8割が加工食品由来であり、摂取構造には違いがある。
国内でも食生活は変化しており、即席麺や菓子類、加工食品、外食がナトリウム摂取に占める割合は都市部や若年層を中心に増加している。
また、多くの人が包装食品や各種調味料に含まれる「見えない塩分」を十分認識しておらず、高血圧や糖尿病などの高リスク層ほど地域平均を上回る塩分を摂取していることも課題として指摘された。
WHOベトナム代表のアンジェラ・プラットによれば、不健康な食生活はベトナムの公衆衛生における最大級のリスク要因の1つである。
心血管疾患や糖尿病、高血圧などの非感染性疾患の増加と密接に関係している。
その上で、食品を取り巻く環境の改善や、子どもなど脆弱な層を不健康な食品広告から守る政策を進めることで、多くの疾病は予防可能であるという。
ベトナムは2030年までに国民1人当たりの食塩摂取量を30%削減し、平均を1日7g未満とする目標を掲げている。
国立栄養研究所は、食品表示やナトリウム基準の整備に加え、味付けを薄くする、つけだれや汁物を控える、加工食品を減らすといった日常の行動変容が重要であるとしている。





































