<写真:thanhnien.vn>
日本の小売大手高島屋は、ハノイ市での事業拡大として、西湖西地区の商業施設「ウエストレイクスクエア・ハノイ(Westlake Square Hanoi)」への出店を計画している。
同社はホーチミン市のサイゴンセンターでの展開に続き、ハノイ市への進出を決定した。
出店予定地は、西湖西都市区「スターレイク(Starlake)」に位置するグレードAの商業ビルで、同社グループの東神開発が開発を手掛ける。
首都の新たな小売拠点で高級商業複合施設の展開を目指す。
ウエストレイクスクエア・ハノイは、都市計画やインフラ整備が進む西湖西地区の中核に立地する。
行政、商業、サービスの新中心地として、オフィスやホテル、研究開発施設、高級住宅などの集積が進んでおり、交通網や景観整備も進展している。
これにより居住者や外国人、専門人材の流入が見込まれ、小売需要の拡大が期待されている。
計画によると、第1期は地上10階建て、延べ床面積約4万3000㎡で、2027年第3四半期の開業を予定する。ハノイ市初の高島屋百貨店が同施設に入居する見込みである。
同社が同施設を選定した背景には、北部市場への進出戦略がある。
近年、国際ブランドの北部展開が進む中、立地選定の基準は従来の中心市街地から、長期的な発展の余地を持つ計画都市へと変化している。
ハノイ市では西湖西のスターレイク地区が、整備の進展と大規模商業・サービス複合施設の形成を背景に、多くの小売ブランドの進出先となっている。
東神開発は、同プロジェクトが首都の高級小売市場の再編を促す可能性があるとしている。
ハノイの小売市場は足元で回復傾向にある。
統計によると、年初2カ月の小売売上高と消費サービス収入は171兆5000億ドン(約1兆376億円)に達し、前年同期比13.2%増となった。
このうち商品小売は112兆9000億ドン(約6831億円)で全体の65.8%を占め、15.8%増となっている。
また、経済成長や若年人口の多さ、中間層の拡大も国際ブランドの関心を引きつけている。
Savills Vietnamによれば、第1四半期時点の小売施設の稼働率は約89%で、供給の約63%をショッピングモールが占める。
CBREベトナムの小売サービス部門責任者マイ・ボー氏は、西湖西地区が高級ライフスタイルや次世代型商業施設を集積する新たな小売拠点へと変貌しつつあると指摘する。
ウエストレイクスクエア・ハノイの開業と高島屋の進出により、同地区が首都の新たな小売中心地として存在感を高める可能性があるとしている。




































