〈写真:danviet.vn〉
ホーチミン市の2026年1〜5月の経済は、工業生産と商業活動が堅調に拡大した一方で、公共投資の執行率は計画の16%にとどまった。
ホーチミン市統計当局の報告によると、5月および年初5カ月の社会経済状況は、企業の柔軟な対応力と支援政策の効果により、生産と商業活動が安定的に推移した。
工業分野では、鉱工業生産指数(IIP)が前年同期比11%増となった。
中でも加工・製造業は11.8%増と引き続き成長をけん引し、主要4産業の成長率は13.4%と全体を2.4ポイント上回った。
企業活動も活発で、新規設立企業は2万4784社、登録資本は151兆6410億ドン(約9098億円)となった。
企業数は前年同期比29.1%増、資本額は26.1%増である。
また、外国直接投資は38億ドル(約600億円)超を誘致し、このうち出資・株式取得が23億3000万ドル(約368億円)を占めた。
商業面では、消費刺激策や販促活動により需要が拡大し、小売・サービス売上高は799兆8870億ドン(約4兆7990億円)となり、前年同期比12.8%増となった。
小売販売が最大の割合を占め、16%増となったほか、宝石・貴金属は49.3%増と大きく伸びた。
財政面では、国家予算収入が401兆8790億ドン(約2兆4110億円)に達し、年間見込みの約50%を達成、前年同期比で24.3%増となった。
一方、公共投資の執行は遅れている。5月21日時点での執行額は23兆6200億ドン(約1417億円)にとどまり、政府が割り当てた計画の16%にすぎない。
第1四半期の目標である30%を大きく下回った。
主因は重点事業における用地補償・用地引き渡しの遅れであり、特に環状2号線では進捗が約61%にとどまっている。
用地が断続的に引き渡されることで施工が分断され、工事の進行に影響している。
環状3号線の旧ビンズオン省区間では、全体の施工進捗は約66%で、全長11.3kmの区間に複数の主要工区が含まれる。
建設分野では、中東地域の地政学的緊張を背景とした燃料価格の上昇が、資材調達や輸送コストを押し上げ、施工に影響を与えている。
加えて、輸入アスファルトやアスファルトコンクリートの供給不足も進捗の制約要因となっている。
当局は、6月以降に燃料価格が安定すれば資材供給も改善し、遅延分の挽回が可能になると見込む。
消費者物価指数(CPI)は5カ月平均で4.33%上昇した。交通費が6.07%、飲食関連が5.7%上昇し、生活コストに影響を与えた。
ホーチミン市は、年間の公共投資計画額147兆5990億ドン(約8856億円)の100%執行に向け、用地問題や資材供給の課題解消に注力している。
このほか、4月20日から5月19日までの間に、建設・改修許可は4168件発給され、総床面積は81万2000㎡となった。
このうち新築が3931件(78万7000㎡)、大規模改修が237件(2万6000㎡)である。




































