<写真:tuoitre.vn>
ベトナムでは、Z世代とミレニアル世代が中心となり、キャッシュレス決済の利用が急速に拡大している。
ベトナム国家銀行の統計によると、現在稼働中の電子ウォレットは3620万件に達し、アクティブ化された全体の約63.2%を占める。
キャッシュレス決済取引は年率30~40%の成長を維持しており、2026年最初の2カ月だけで約47億件の取引が記録された。
若年層は単一の決済手段に依存せず、複数の銀行口座や電子ウォレットを併用する傾向が強い。
ホーチミン市在住の29歳女性は銀行口座3つと電子ウォレット2つを使い分け、クレジットカードのキャッシュバックや国際決済時の手数料回避など目的別に利用している。
また、QRコード決済の普及により、国際サービスの支払いも簡便化されている。
若者の間では2~3種類の電子ウォレットを保有することが一般的で、割引やポイント還元を目的に使い分ける動きが広がっている。
アプリ上で支出が可視化されることで、現金よりも支出管理がしやすいとの認識も示されている。
Mastercardの報告によると、ベトナムはアジア太平洋地域でデジタル金融の受容度が最も高く、消費者の94%が電子ウォレットやQRコード、生体認証、分割払いなど新たな決済手段を利用している。
78%は複数のデジタル決済手段を併用している。
さらに、Z世代とミレニアル世代はデジタル信用モデルの普及を後押ししており、57%が後払いサービスの利用に前向きであるほか、78%が公共料金やサービス料金の分割支払いに関心を示している。
Visaの調査では、Z世代の約67%が具体的な財務目標を持ち、約33%が「経済的自立」を最大の目標としている。
また、56%の消費者が前年より現金の携帯量を減らし、80%が電子ウォレットを日常的に利用している。利用が特に多い分野は飲食、小売、コンビニエンスストアである。
こうした動きを受け、金融機関やフィンテック企業は若年層向けサービスを強化している。
VPBankとCircleはZ世代・ミレニアル世代向けのクレジットカードを投入し、取引管理や分割払い、予算管理などを一体化した機能を提供する。
また、NAPASはQRコード決済ネットワーク「VietQR Global」を通じ、タイ、ラオス、カンボジア、中国、韓国との越境決済に対応した。
国内の銀行アプリを使い海外で支払いができる仕組みである。
JCBも若年層向けに優待サービスを拡充し、旅行や飲食、娯楽の特典をスマートフォン上で提供するなど、ライフスタイル連携型のサービスを展開している。
調査によれば、Z世代はベトナムの労働人口の約25%を占め、将来の中核顧客層として金融各社の競争が激化している。






































