<写真:doanhnghieptiepthi.vn>
ベトナムの観光業は2026年第1四半期に12.4%増と、世界平均の6倍に相当する高い成長を記録した。
国連世界観光機関(UN Tourism)が6月2日に公表したデータによると、世界全体の観光は同期間に2%増加し、国際旅行者数は約3億700万人に達した。
一方、ベトナム国家観光局の統計では、年初3カ月間にベトナムを訪れた外国人旅行者は約680万人となり、前年同期比で12.4%増加した。
この伸び率は世界平均の6倍、アジア平均の4倍に相当する。さらに年初5カ月間でも約15%増と成長が続いている。
同局は、治安の良さや国民の親しみやすさ、社会経済の安定に加え、多様で魅力的な観光商品・サービスが成長の要因であると分析している。
また、プロモーション活動や市場拡大、査証・出入国手続きの円滑化、国際航空路線の拡充も寄与したとしている。
世界経済や地政学情勢が不安定な中でも、この結果はベトナム観光業の柔軟な対応力を示すものとされる。
地域別では、欧州とアフリカが第1四半期に最も高い伸びを示した。欧州は1億3000万人以上の国際旅行者を受け入れ、前年同期比4%増となった。
中東欧が6%増で最も高く、北欧と南地中海地域がそれぞれ4%増で続いた。
アフリカも引き続き成長し、北アフリカとサハラ以南の地域はいずれも4%増となった。
アジア太平洋地域は3%増で、2月には9%増と好調であったが、中東情勢の影響で3月は2%まで鈍化した。全体としては、パンデミック前の水準を11%下回っている。
米州は2%増で、中米が18%増と大きく伸びた一方、南米は1%減となった。中東地域は14%減と落ち込んだ。
高い成長率を記録した国・地域としては、パラグアイ(46%増)、ニューカレドニア(45%増)、エルサルバドル(43%増)、モンゴル(39%増)、パラオとウズベキスタン(ともに37%増)が挙げられる。
観光収入では、パキスタン(60%増)、韓国(38%増)、モロッコ(24%増)、ブルネイ(22%増)が二桁成長を報告した。
UN Tourismの専門家委員会によると、2026年の観光業の主な課題は中東の紛争、輸送コストの上昇、宿泊料金の高騰である。
64%の専門家が紛争が観光需要に悪影響を与えているとし、61%が地政学的要因により国際旅行者数が減少していると指摘した。
こうした状況の中、旅行者はコスト効率や価値を重視し、より近距離の目的地を選ぶ傾向が続くと見られる。
国連世界観光機関のシャイハ・アル・ヌワイス事務総長は、紛争が地域を超えた観光の流れを阻害し、特に輸送や宿泊分野でのインフレを招いていると指摘し、旅行者や企業、観光地に圧力を与えていると述べた。







































