<写真:kenh14.vn>
合理的な価格と高い縫製技術を背景に、オーダーメードのウェディングドレスを求めてベトナムを訪れる海外の花嫁が増加している。
ホーチミン市のある店舗では、店主と職人チームが、米国の花嫁から注文を受けた裾の長さ2mのドレスを仕上げている。
顧客は体型をカバーしつつ全体をすっきり見せるシルエットを求めており、外国人の体型に合わせた設計が課題となった。
これに対応するため、型紙の設計や内部構造、布の重ね方の比率を見直した。同店では当月だけで海外花嫁からの注文は4件目となる。
同店によると、2025年は外国人顧客が全体の約40%を占めた。
顧客は米国、オーストラリア、英国、シンガポール、フランス、ドイツなど多岐にわたり、ベトナム系移民の2世・3世も含まれる。
価格面では、ベトナムでのオーダードレスが通常800ドル(約11万6000円)未満であるのに対し、米国では最大1万ドル(約145万円)に達する。
海外顧客の多くはSNSを通じて店舗を知る。遠方客には20項目以上の採寸方法を動画で案内し、数値を基に仮縫いを行う。
その後、顧客がベトナムで試着し、約1週間で最終仕上げを行う。
価格に加え、個別対応と職人技も選定理由となっている。
細部まで体型に合わせて調整できる点が評価されており、欧米では同様のサービスに追加費用が発生するケースが多い。
デザイン面では、シンプルな素材中心という従来の認識に反し、欧州の花嫁を中心に刺繍やレース、装飾を施した東洋風デザインの需要も見られる。
ホーチミン市とハノイ市の複数ブランドへの調査では、過去2年間で海外顧客が20〜40%増加した。
米調査会社のデータでは、2025年の米国の結婚式費用は3万ドル(約435万円)を超え、ドレスは高額項目の1つとされる。
市場調査会社はアジア太平洋地域の婚礼サービス市場が今後も高成長を続けると予測する。
ベトナム人デザイナーは、国際注文の増加はベトナム婚礼衣装産業の蓄積された技術力を示すと指摘する。
国内向けに加え、中国や香港などへの輸出も行われており、国際顧客の売上が国内を上回るブランドもある。縫製や装飾の職人層の厚さが最大の強みとされる。
ホーチミン市のブライダルブランド創業者によると、顧客は米国、カナダ、ドバイ、日本などから訪れ、ビーズ装飾や羽根、手作業による装飾を選ぶ傾向がある。
同ブランドではドレス価格は400〜2000ドル(約5万8000〜29万円)の範囲で設定されている。
安さの一方で、納期管理の重要性も指摘される。
多くの海外顧客はオンラインでのやり取りや短期滞在で対応するため、採寸から仕上げまでの工程が計画通り進まない場合、修正時間が不足し、挙式に間に合わない可能性もある。








































