<写真:thanhnien.vn>
フエの伝統菓子「バイン・ザム・イット(Bánh ram ít)」がSNSで話題となり、海外の飲食店や旅行先で人気を集めるとともに、本場の味を求めてフエを訪れる外国人観光客も増えている。
きっかけは、米カリフォルニア州ウェストミンスター在住の米国人コンテンツ制作者が投稿した試食動画である。
揚げた土台の軽快な食感と、もち米生地の柔らかさが組み合わさった独特の食感が注目を集め、ロシアや韓国など各国の利用者が実際に食べてみたいと動画を投稿する流れが広がった。
米国のベトナム料理店では販売を始める店舗も増え、カリフォルニア州のある店では2週間前に定番メニューへ加えて以降、1日300~400食を販売しているという。
こうした人気は本場フエにも波及している。
フエ市で60年以上営業する老舗「バーチー」の店主によると、外国人観光客の来店は以前の3~4倍に増え、各店舗では1日平均2000個以上を販売している。
従来は地元客が中心であったが、現在は来店客の大半を外国人が占めるという。
バイン・ザム・イットは、揚げたもち米生地の「ザム」と、エビや豚肉の具を包んで蒸した「イット」を重ねたフエの伝統菓子である。
宮廷料理にルーツを持ち、揚げ物と蒸し物を組み合わせた調理技術や食感の対比が特徴であるという。
こうした郷土料理への関心は地域観光にも追い風となっている。
フエ観光当局によると、2025年の観光客数は630万人、観光収入は13兆ドン(約803億円)を超えた。
2026年上半期も430万人が訪れ、観光収入は10兆3000億ドン(約637億円)に達した。
海外で料理を知った旅行者が本場の食文化を体験するため現地を訪れる流れが生まれており、SNS上での話題が実際の旅行需要へ結び付ける好機になっている。



































