〈写真:thanhnien.vn〉
夏の旅行シーズンの最盛期にもかかわらず、ベトナム国内線の航空券価格が大幅に下落している。
燃料価格の落ち着きに加え、座席供給の増加や航空会社間の競争激化を背景に、多くの路線で運賃は初夏に比べて30~50%安い水準となっている。
ハノイ〜フーコック線では、7月下旬の週末を含む往復航空券が1人当たり約220万ドン(約1万4000円)で購入でき、旅行代理店経由では3人分の合計が約640万ドン(約4万円)まで抑えられた事例があった。
ホーチミン〜ハノイ線でも、7月末の平日夜便の往復運賃は約260万ドン(約1万6000円)と、6月初めの約500万ドン(約3万1000円)や前年同時期の約400万ドン(約2万5000円)を大きく下回った。
旅行会社関係者によると、夏の繁忙期にここまで国内線運賃が下がるのは異例である。
現在はホーチミン〜ダナン線の普通運賃が約120万~220万ドン(約7400~1万4000円)、ホーチミン〜ニャチャン線の往復運賃が約180万~300万ドン(約1万1000~1万9000円)。
ホーチミン〜ハノイ線の往復運賃も多くの便で約300万~350万ドン(約1万9000~2万2000円)となっている。
需要の高いハノイ〜ホーチミン線では、3~4月に往復500万~600万ドン(約3万1000~3万7000円)であった時期もあった。
背景には、春に中東情勢の緊張を受けて上昇した航空燃料価格が再び低下し、航空会社のコスト負担が軽減されたことがある。
さらに、2026年は旅行需要の伸びが例年ほど強くなく、夏休み前半を過ぎて利用者が減少する一方、座席供給は維持されたため、各社は搭乗率を高めるために販促を強化している。
新規航空会社の参入や既存各社の機材回復も競争を後押ししている。
旅行業界では、航空券価格の下落によってツアー商品の販売がしやすくなり、予約直前のキャンセルも減少しているという。
関係者は、航空券が数十万ドン(約1200円)安くなるだけでも旅行予約の判断が大きく変わるとして、夏の旅行シーズン終盤は旅行者と旅行会社の双方に恩恵をもたらすとの見方を示した。



































