<写真:イメージ画像>
ベトナムでAIアプリの利用が急拡大している。
市場分析会社Sensor Towerによる2026年上半期の報告では、ベトナムの利用者によるAIアプリの利用時間は7億400万時間に達し、前年同期の3億時間から2倍超に増加した。
アプリの利用回数も186億回となり、前年同期の88億2000万回から大幅に伸びた。
アプリ内課金(IAP)の売上も744万ドル(約12億円)から1440万ドル(約23億円)へ増加し、利用者が体験目的だけではなく、有料機能にも積極的に支出する傾向が強まっている。
一方で、ウェブとアプリを合わせた総利用時間は微増にとどまり、利用形態はウェブからスマートフォンアプリへ移行する傾向がみられた。
また、アジア太平洋地域では2026年第1四半期に月間アクティブユーザー(MAU)が前期比3.75%減少し、13四半期続いた成長が初めて途切れた。
市場は急速な拡大局面から、利用者の定着やサービス価値を競う段階へ移行しつつあると分析されている。
ベトナムではChatGPTとGeminiが引き続き月間利用者数で首位と2位を維持し、3位にはベトナム企業が開発したAI Hayが入った。
同アプリはGrokやDeepSeekなど海外製サービスを上回り、各国で地域発AIアプリの順位低下が目立つ中でも、国内市場で上位を維持している数少ない事例となっている。
AI Hayによると、サービスは質問応答型から学習や仕事、日常生活を支援する総合AIアシスタントへ機能を拡充した。
現在は画像による質問機能の利用が最も多く、書類の翻訳や問題の解説、請求書や通知の内容確認などに活用されているという。
累計ダウンロード数は2200万件を超え、1年前の1500万件から増加した。
同社は、ベトナム語や国内利用者の文脈への対応を強化したことが利用拡大につながったと説明する。
今後はAPIを公開し、他社のアプリやソフトウェア、企業や大学がAI Hayの機能を直接組み込めるようにする計画である。
Googleもこれに先立ち、ベトナムではGeminiへの入力の89%がベトナム語で行われており、東南アジアで最も高い割合だったと報告している。
専門家は、AIが単なる対話型サービスから、翻訳やデータ分析、プログラミング支援、要約など実務を支えるツールへと役割を広げていることを示す動きとみている。


































