<写真:thanhnien.vn>
ベトナムは2026年最初の5カ月間で約138億ドル(約2兆1390億円)の輸入超過となり、長年続いた輸出超過から一転した。
原油や電子部品、半導体チップの価格上昇が主因である。
財政省統計局のレ・チュン・ヒエウ副局長が6月16日、ハノイでの記者会見で明らかにした。
統計局によると、国内経済部門は207億6000万ドル(約3兆2178億円)の輸入超過である一方、外国直接投資(FDI)部門は69億6000万ドル(約1兆0788億円)の輸出超過となった。
前年同期は全国で約51億ドル(約7905億円)の輸出超過であった。
輸入超過の内訳は大きく2つに分かれる。第一に、原油価格の上昇を背景とした石油関連で、約80億ドル(約1兆2400億円)の輸入超過となった。
国内の製油所向け原油は主に輸入に依存しており、国内生産の制約が影響した。
第二に、電子部品や半導体チップなどの輸入価格上昇である。
年初以降、フート省やタイグエン省などで操業準備を進めるFDI企業が、最大で20億ドル(約3100億円)規模の半導体チップを輸入した。
工場稼働前には原材料や高額な機械設備の輸入が必要となる。
また、国家データセンターの設立も進められており、具体的な輸入額は明らかでないものの、機械設備の輸入増加要因となる見込みである。
ヒエウ氏は、機械や設備の輸入は将来の資産蓄積として計上され、GDP成長に寄与すると指摘した。
さらに、原材料や電子部品の輸入増は国内生産や輸出向け製品の生産につながるとした。企業が受注増加や将来の価格上昇を見越して前倒しで輸入している側面もある。
一方、統計局のグエン・ティ・フオン局長は、輸入超過は経済成長にとってマイナス要因であると述べた。
従来は輸入部材の多くが輸出製品の生産に充てられていたが、現在は電気自動車など国内消費向け製品の組み立てにも使われており、輸入増がそのまま輸出に結びつかない構造が見られるという。
現時点での輸入超過の影響については、資金が投資に向かっているのか消費に向かっているのかを見極めるため、より詳細なデータの分析が必要であるとしている。








































