〈写真:thanhnien.vn〉
ホーチミン市で、NikeやAir Jordanなどの偽ブランド靴約5万足を製造していた大規模な偽造品製造拠点が摘発され、関係当局は市場価格で約1000億ドン(約6億2000万円)相当とされる商品を押収した。
摘発された企業は2026年初め以降、偽ブランド靴11コンテナ分を米国へ輸出していたことも判明している。
ベトナム商工省国内市場管理・発展局は24日、米国国土安全保障捜査局(HSI)からの情報提供を受け、7月16日に公安省サイバー安全・ハイテク犯罪対策局(A05)およびホーチミン市公安と合同で、市内に本社を置くMP社の製造施設を立ち入り検査したと発表した。
その結果、「NIKE」「NIKE AIR」「AIR JORDAN」の商標を無断で使用した偽造品を製造している現場を摘発した。
当局は完成品2万5396足、評価額123億ドン(約7600万円)超のほか、靴のアッパーやソールなど半製品3万1000点超、同112億ドン(約6900万円)超を押収した。
市場価格で換算した違反商品の総額は1000億ドン(約6億2000万円)を超えるという。
当局によると、押収品は外観だけでは真贋の判別が難しいほど精巧に作られ、各商品の認証コードも正規品からそのまま複製されていた。
さらに、海外企業との委託生産契約や偽造した商標使用許諾書を利用して輸出書類を正当化していた疑いがある。
企業側は海外取引先F.C.T社との委託加工契約に基づき、海外から支給された原材料で製造し、完成品を輸出向けに引き渡していたと説明した。
しかし、NikeベトナムおよびNike本社は、MP社や関連企業に対して商標使用許可や代理権を付与した事実はないと回答している。
国内市場管理・発展局のチャン・フー・リン局長は、近年で最大級かつ国境をまたぐ知的財産権侵害事件の1つであり、米国、中国、ベトナムの組織や企業が関与していると指摘した。
当局は違反商品の流通を差し止める措置を講じるとともに、原材料の供給元や輸入業者などの調査を進め、捜査機関へ事件を送致して大規模な偽造品製造ルートの全容解明を進める方針である。





































